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BACHELOR JAPANは現代のスタンフォード監獄実験なのかもしれない


最近広告バナーをよく目にする、Amazonプライム・ビデオの「バチェラー・ジャパン」を観てみた。

普段あまりバラエティー番組を見る方ではないのだが、単純にネット上で広告の接触機会が多かったのと、世界的に有名な番組フォーマットであり、それにAmazonがどれだけお金をかけているか、というところで興味が沸いたのが理由かもしれない。

もともと好きなジャンルではないので、すぐに飽きると思っていたが、シーズン1の最後まで視聴が続いたのは意外だった。

BACHELORは、1人の男性を公募で集まった多数の女性が奪い合う形式の恋愛バラエティーだ。

うがった見方かもしれないが、こういう番組に参加する女性は、タレントというか、既に何らか芸能関係の仕事に携わっている人が多く、これを機に知名度をあげたいという目的もあるのだと思う。そもそも23か月撮影で拘束されるそうなので、普通の会社員が参加するのはかなりハードルが高いだろう。

なので、リアリティーショーとはいえ、ある種プロ意識を持って、それぞれが引き立つキャラクターや役割を演じているのではないかと想像される。

とはいえ、回を重ねる毎に、参加女性たちの個性が際立っていき、本気で号泣している(かのように見える)様子を見ると、役割を演じているうちに、もしかしたら役そのものに飲まれていっているのではないか、と感じ、

ああ、これはスタンフォード監獄実験そのものではないか、と気づいたのだ。

スタンフォード監獄実験は、説明するまでもない有名な実験だが、刑務所を舞台に被験者を看守役、受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を演じさせたところ、看守役はより看守らしく、受刑者役はより受刑者らしい行動をとるようになり、理性の歯止めがきかなくなった看守側が暴走し、予定の2週間を待たず6日間で中止されたという心理実験だ。


エピソードを追う毎に、役割に支配されていく大勢の女性たちを、安全なところから観察する。もしかしたらこれは、そういうエンターテインメントなのかもしれない。

2016年 買ってよかったもの10選

12月くらいになると「今年買ってよかったもの」記事が多く出るので毎年楽しみにしている。

せっかくなので自分でもやってみようと思いながら、すっかり年を越してしまったので既に一年の計に失敗したような気分だが、今年もよい買い物ができることを祈って、まとめておきたいと思う。

①格安SIM

データ通信用の回線として以前から契約してはいたが、もうキャリアの縛りから逃れたいと思い、MVNO回線に一本化した。稀に電車内などで繋がりにくいかな?と思う時はあるものの、全く許容範囲。契約したのはBIC SIM powered by IIJ だが、話に聞く限り都内では他社のものでも問題はなさそうだ。 

 

UNIQLO ウルトラライトダウン

普通のコートの下に着ると暖かさのレベルが2つくらいは上がるイメージ。本当に寒い時はもっと厚いダウンコートを着るが、嵩張るのであまり好きではなく、今年はかなりこれで凌げた。ユニクロで買ってよかったものの次点は、超極暖ヒートテック

www.uniqlo.com

 

③ペルソナ5

昨年はアンチャーテッドFFなど色んな話題作が出たし、PSVRも買ったが、長時間遊んだという意味では圧倒的にペルソナ5だった。やりこまないタイプなのに、トロフィーコンプリートでもしようかと思って未だにまだやっている。

ペルソナ5 - PS4

ペルソナ5 - PS4

 


④めがね

すぐなくしたり忘れたりするので数千円の安いものばかり使っていたが、はじめてちょっと高めのメガネを買ってみた。検査項目が多く、結果いつもより低めの度数を薦められたが、確かに疲れづらくなり、もっと早く買っておけばよかったと後悔。ちなみに買ったのは金子眼鏡店だが、他にもいい店があれば試してみたい。先立つものがあれば……。

www.kaneko-optical.co.jp

 

ビルケンシュトックのサンダル

EVA素材のビルケンシュトックのサンダル。安いのに履きやすく、何より丸洗いできるのがいい。冬でも近所に行く時など靴下の上に履いている。今年もまだまだ履けそうだ。

 

iphone7ケース

下の方にICカードが入るタイプを買ったことで、上部をかざすとSuica、下部をかざすとPasmoという使い分けが可能になった。これはこれで便利。

 

⑦防水スピーカー

風呂に入るのが苦手だ。嫌いなわけではない、むしろ好きなのだが、仕事やその後の飲み会で疲れて帰ると睡眠欲の方が勝ち、明日の朝シャワーでいいやとなってしまう。それで少しでも風呂が楽しくなるためならと思って買ってみた。あまり高いものでもないので、あって損はないという感じがある。

 

⑧小さい財布

長財布の方がお金が貯まるという話を信じてというわけではないが、数年間長財布を使っていた。でも、大きな財布を持ち歩くのは目立つし面倒だと思い、一番小さそうな財布にしてみた。身軽になっていいことばかりだ。 

小さい財布 abrAsus(アブラサス)ブラック
 

 

Satechi USB 3.0 プレミアム アルミニウム クランプ 4ポートハブ

家で一番よく使うPCがiMacだが、後ろにUSBポートがあるので非常に挿し辛い。そんな不便を解決したのこの製品。若干ぐらぐらするものの、まあなんとか使えている。

 

PlayStation VR

他社のVRデバイスを試してもあまりピンとこなかったが、PSVRに関してはさすがによく出来ていると感心した。360度見渡しながらゲームする感覚はプレイした人にしか分からないだろう。ただ、重いとか、配線が面倒だとか、普段使いするにはまだまだ進化が必要な感じもするので、今後に期待。 

PlayStation VR PlayStation Camera同梱版

PlayStation VR PlayStation Camera同梱版

 

 

 

会計不要のコンビニ「Amazon Go」の話を聞いて羨望と嫉妬を抱いた話


昨日、買い物する際に決済しなくてもいい夢のようなコンビニ
Amazon Go」を2017年初頭にオープンすることが発表された。

 

ルフレジは少しずつ普及しているが、このAmazon Goではそれすらも不要ということだ。センサーやカメラを駆使し、AIが棚からとったり戻したりする動作を認識するそうなので、電子タグを使ったアプローチとは異なるのだろう。

 

一方日本では少し前に、2020年の東京五輪までに無人コンビニの実現を目指すべく、ICチップとアンテナを内蔵した「電子タグ」の導入実験を始めたというニュースがあった。

 

東京五輪で無人コンビニ 電子タグ導入実験
経産省、来年ローソンと
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS22H25_Y6A920C1MM0000/

 

日本が行政主導でいろんな企業を集めてオリンピックまでには……と有識者会議をはじめたころ、Amazonという一企業(もちろん巨大企業だが)が、来年にもそれを凌ぐ方法で実現しようとしている。


このスピードと技術の違いが、今の日本とアメリカとの圧倒的な差なのだろう。
日本の技術が何もかも遅れているとは思わないが、こういう消費者目線で、面白いとか、新しいという感動や、便利で使いたいと思うサービスは出てこなくなったなあと思う。


10年、20年前に夢見た未来が触れそうなところまで近づいている。
それを実感できる国内サービスは、なかなか現れない。

2017年の手帳は「ESダイアリー」きみに決めた!

そろそろ、来年の手帳が出揃う時期になってきました。
今年は、ニトムズとgood design companyが手がけるブランドSTALOGYの「エディターズシリーズ 365デイズノート」を使っていました。

デザインは気に入っていたのですが、やっぱりちゃんとした月間カレンダーがほしいなと思い、次の手帳は

・月間カレンダー+たくさん書ける方眼ノート

形式の手帳という条件で探し、最終的にエイ出版社の「ESダイアリー」を購入しました。 

 見た目はかなりシンプルです。ビニールカバーはさらさらとした手触り。

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マンスリーはページいっぱいに枠が広がっていて、フリースペースは少ないものの、たくさんかけそうな感じ。また「糸かがり製本」のため、どのページもパタッと気持ちよく開きます。
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残りはほぼ方眼ノート。日付を書く欄があります。優しい色合いの
王子製紙の上質紙「OKシュークリーム」。裏写りはペンとの相性によってはそれなりにあるみたいなので、要研究です。

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途中で間が空いたりしてもあまり気にせず使えそうです。
11月始まりなのでまだ本格的に使い始めてはいませんが、
来年はこの手帳とつきあっていこうと思います。

ちなみに、最後まで迷っていたのは以下の2つ。 

MDノートダイアリーは毎年気になっているんですが、1日1ページの余白部分が私にはうまく使えそうにないので、今年も断念。方眼タイプも出してくれれば……。

 

 マンスリー+ノートという意味では一番イメージに近い商品だったのですが、表紙の主張が強く、別にカバーをつけるとそれなりに重くなりそうだったので、こちらも断念。マンスリー部分はとっても使いやすそうでした。


予備知識なしで楽しめる、2015年公開映画ベスト5

2015年は久々に月1回以上のペースで映画館に足を運んだ1年でした。
世間的にも映画が何かと盛り上がった年だったような気がします。

それはスター・ウォーズを始め
人気シリーズの新作が多数公開されたことも一因だと思いますが、
シリーズ物の評価は一連の作品に関する経験に左右されてしまうので、
それ以外で面白く、予備知識なしで楽しめるベスト5をメモしておきます。

5位「セッション」

監督・脚本のデミアン・チャゼルはまだ30歳。2012年にこの脚本がハリウッドのブラックリスト(映画化が実現していない優秀な脚本リスト)に掲載された時はまだ20代。それから資金集めのために短編を制作して映画祭に出品し、その結果見事に映画化され、アカデミー賞にも5部門にノミネートされた。子どもの頃からの映画制作という夢を叶えた、その過程も映画的です。描きたいものが伝わってくる良作でした。こういう若い監督が認められて、新しい原動力になっていくのは業界全体にとってもいいことだと思います。

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4位「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

第二次世界大戦下のイギリスで、ドイツ軍の使用した暗号エニグマに挑んだ天才数学者、アラン・チューリングの伝記をもとにした作品。恥ずかしながらチューリングのことは教科書レベルの知識しかありませんでした。かなり脚色が入っているとは思うけれど、よく知らない人間にとっては、このくらい分かりやすくしてもらった方が入りやすいです。コンピュータの祖と言われる、これほどまでの天才の功績が、つい最近に至るまでほぼ知られていなかったことに、改めて驚愕を覚えました。

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3
位「チャッピー」
 
9地区を観たとき、ものすごくセンスと、バランス感覚に優れた監督だと思いました。映画全体のクオリティの高さもさることながら、鋭い社会風刺的なメッセージを内包しながら、あくまで主体は娯楽であるというスタンスがとても好ましく感じられるのです。チャッピーもまさしくそういう映画です。格差社会への痛烈な批判と見ることもできるし、あるいはロボットと人間が心を通わせる様を描いたハートウォーミングな作品と見ることもできます。SF好きにもロボット好きにも、社会派好きにも楽しめる映画ではないかと思います。

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2位「アメリカン・スナイパー

実在の人物を描いた作品はイミテーション・ゲームに続き2本目。ネイビー・シールズに在籍した伝説のスナイパー、クリス・カイルの半生を描く。当初はデヴィッド・O・ラッセル、次にはスピルバーグが監督をするという話がありましたが、最終的に監督を務めたのはクリント・イーストウッドでした。イーストウッド作品としては、初めてのIMAXドルビーアトモス作品となりましたが、映像としても非常に美しく、静寂で、繊細なバランスの上になり立った作品でした。85歳にしてなお、自身の記録を塗り替える作品が作れるというのは本当にすごいことですね。

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1位「キングスマン

この作品を1位に挙げるのは迷いましたが、いい意味で予想を裏切られた作品で、間違いなく一番笑った作品でした。同監督の「キック・アス」のときは、設定やキャラクターはいいのに、何か一つ物足りず、もっと破天荒にやってもいいんじゃないかと感じていました。その記憶があったので、この作品も似たようなものかと思っていたのですが、いい意味で期待を裏切られました。クロエ・グレース・モレッツが演じたヒットガールのアクションシーンの更に上を行く、コリン・ファース渾身のキレッキレのアクションを、何度でも堪能したくなりますよ。

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Editor’s Series 365Days Notebookを使ってみた感想

 

手帳というものはなぜか10月から始まることが多く、
昨年の手帳の10月〜12月のページは
みんなどうしているのだろう、と気になります。

 

色々悩んだ末、来年の手帳は、
ニトムズの「STALOGY エディターズシリーズ 365デイズノート」に決めました。
今まで最もリピートした手帳はほぼ日手帳でしたが、
書く頻度にむらがあるので、
空白のページが沢山できてしまうのが勿体なく、
1日のページ数に左右されないという点で惹かれました。 

ニトムズ ノート STALOGY 365Days Notebook A6 S4103

ニトムズ ノート STALOGY 365Days Notebook A6 S4103

 

 

名前の通り、手帳というより日記なので、
グリーティングライフ「カスタムダイアリーステッカーズ」を貼って使っています。
ニトムズからもカレンダーシールは出ていますが、
自分で記入する必要のないこちらを採用しました。
年間のミニカレンダーや、ポケットになるシールも入っていて、なかなか気が利いています。

グリーティングライフ カスタムダイアリー 2016年手帳 マンスリー A6 CD-505-HT

グリーティングライフ カスタムダイアリー 2016年手帳 マンスリー A6 CD-505-HT

 

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10月後半から使い始めてしばらく経ったので、
自分なりに気づいたところをまとめます。

 

■よかったところ
・コンパクトで持ち運びやすい。
・シンプルで美しいけど、カスタマイズも楽しそう。
・書きたいときに書きたいだけ書ける。
・裏写りも気にならない。

■あまりよくなかったところ
・日付をマーク小さいので目が悪いとちょっとつらい。
・時間軸が、8:00から21:00までしかないので、夜の用事が多い場合は不便。
・シール式のカレンダーだと、月間スケジュール表の書く面積が小さい。
 1日予定2つくらいが限度か。

若干の使いづらさは感じながらも、
自分の好きなように使えるところは何よりの魅力なので
今年はこれを使い続けようと思います。

2ページ1月のカレンダーシールが出てくれたら、
ほぼ申し分ないのだけれど。
もしくは、MDノートダイアリーに
方眼版が出てくれたら……。

 

 

ジュラシック・ワールドの世界で人間は賢くなってはならない

先日映画館で「ジュラシック・ワールド」を見てきました。
正直なところ、すごく見たくて行った訳ではなく大きな期待はしていませんでしたが、それなりに楽しめました。

ただ、もし自分がこの映画を楽しみにしていて、
高い完成度を求めて行ったのならば、満足はできなかったと思います。
なぜなら、ご都合主義過ぎるストーリーに、入り込むことができなかったからです。

以下、物語の核心には触れないつもりですが、まっさらな状態でこれから映画を見たい人は読まないことをおすすめします。

まずよかった点は、今回の舞台が、実際に客がたくさん入ったテーマパークだというところ。ジュラシック・パークは開演前に起こった悲劇でしたが、やはり、人が大勢いるパークで恐竜が暴れるところを誰もが見てみたいと思っていたのではないでしょうか。

そして、シリーズのファンではなくても気づくほど、
ジュラシック・パークへのオマージュが散りばめられていること。
1作目の公開は22年。子どもがすっかり大人になるだけの月日が作中でも流れているのはなかなか感慨深いものがあります。

 

そんな良い点がありながらこの作品を残念に思うのは、
全てのことが恐竜が起こす脅威のためにうまく運びすぎ、
また、人間が愚か過ぎるというところです。

ジュラシック・パークから22年後の世界の人間は、
恐竜に驚くほど雑多な遺伝子を掛け合わせる知性を持ちながら、
何一つリスクマネジメントについて学んでいないようです。
序盤に経営の話が多く出てきますが、年間1千万人の観光客が訪れスポンサーもついているとはいえ、あれだけの島と設備、肉食獣を含めた数多くの恐竜を管理し、とてつもなくかかるだろう餌代が賄えるというリアリティを感じることは難しいです。

時間になれば、セキュリティなど全く働いてなかったのではないかと思えるくらいに最新設備は安々と破られます。主人公グループには、強力な恐竜の爪はいつも届かないが、当然そうでない人たちはぞんざいに殺されてしまいます。いざとなればスピリチュアル傾向のある主人公は、目と目で恐竜と会話することができます。

最初は、ちょっとこれはあまりにも……と思っていましたが、
だんだん、あまりに何もかも都合が良すぎて、おかしくなってきました。
そういう楽しみ方はできるけれども、それでよかったのだろうか?

恐竜に合わせれば、人間側の現実性が犠牲になる。
それは、共存しえなかった二種の生物を同じ世界に
閉じ込めるための、必然なのかもしれません。